ゴールドマン・サックス日本統括部長まで上り詰めた男が教える習慣化の方法

習慣化したいけどなかなか上手くいかない。

自分は意志が弱いのかも…

挫折したことが何度もある。            

こんな経験をした人は多いのではないでしょうか?

僕自身も早起き、運動、勉強の習慣など、ことごとく失敗してきました。

今回は、そんな僕でも成功した元ゴールドマン・サックス日本統括部長の田中渓さんの習慣化の方法をお伝えしていきます。

元ゴールドマン・サックス日本統括部長、田中渓とは

 2007年にゴールドマン・サックス証券に入社、投資部門にて17年間在籍。投資部門の日本統括部長も経験。在籍時の投資規模は投資金額ベースで約4000億円。企業価値ベースで1.2兆円を超える。20か国以上300人を超える「億円」投資家、「兆円」投資家、産油国の王族など超富豪と交流。哲学や考え方、日々の習慣などを吸収してきました。

 そして田中渓さん自身も、毎朝3:45に起きてランニング20kmか水泳9000mか自転車を60km漕ぐという非常にストイックな習慣を行っています。それは自身が特別だからではなく、人間の脳の仕組みや原理原則を理解しているからできる、再現可能なことであると述べています。それではその方法についてお伝えしていきます。

習慣化は最強の武器と心得る

 仕事でもプライベートでも、なにかひとつのことを「習慣化」できる力を身につけておくと、それは一生の武器になる。

 もともと日本人は、「目標を立てる」「学ぶ」というアクションは苦手ではない。ただ、「実行する」だけは別で、「お金が貯まったらやろう」「時間に余裕ができたらはじめたい」「予定が空いたら行く」というたぐいの話はおそらくすべてが実行されない。だから、習慣化してとにかく行動に移す。

 習慣化が最強の理由は、日々の決断の数を減らし、重要な決断をするときに最大限のエネルギーを発揮するために他ならない。人が1日に決断できる回数は35000回であるということがケンブリッジ大学の研究から分かっている。

 有名なエピソードはスティーブ・ジョブズはいつも黒いタートルにジーンズというスタイルだった。その理由もやはり、判断力と時間を仕事に使いたいから。というものだった。

 毎日のリズムを変え、ダラダラしながら過ごす方が一見楽に見えるが、現実はその逆。1日のリズムを崩さず、決められたペースで過ごしてみると、驚くほどストレスが軽くて済む。

 そして、生活習慣にも自らに課したルールや制約を作る。それを守ることで「達成できた」「誘惑に打ち勝った」といった小さくも確実な達成を事実として積み上げることにより「勝ち癖」を身につけ、その効用を得る。

 生活習慣の小さなことでも構わない。勝ち癖がつくと、例えば以下のような変化が自分に起こる。

 ・自分に自信がつく

 ・新しいことに果敢にチャレンジできる

 ・困難な状況に直面しても、なんとしてもやりきる気持ちになる。

 

 これらの知識、目標に対してのメリットを理解することが習慣化の習得への近道となる。

確実に習慣化するための3つのステップ

 今まで学習や運動の習慣がなかった人に、いきなり「毎日1時間勉強しましょう」といってもまず上手くいかない。優先すべきはやはり習慣化。

 習慣化に際してのポイントは3つ。1つ目は取り掛かることへの吟味

 「毎日できるか」「毎日やれば効果がないわけがない」という目線で決める。

 

 2つ目はその毎日やることが、ややハードルが高いことであればそのハードルを死ぬほど下げる。とにかく続かないことには意味がないので、続けるための仕組みづくりをする。

 

 習慣化が定着するまでは、物足りなくてレベルアップに飢えている状態で良い。この段階で効果や成果を期待し焦らなくていい。

 

 最後は「1日15分」これも最初は15分まで。やる気に満ち溢れている初日〜3日坊主の期間は、特にもっとやれると思ってしまいますが15分でやめておきましょう。

 これで仕組みが定着し始めたら ハードルをほんの少しずつ上げて、時間をほんの少しずつ長くしていく、決してどちらも急にあげないこと。あげてしまったとしてもそのさらに下げる時に後戻りをしている気持ちになり 挫折したと決めつけてしまい 途端に 0まで落ちてしまいがちです。

習慣化の力を身につけるためには脳の仕組みを理解して活用する

 習慣化の力を身につけるためには脳の仕組みを理解しておくと身につけやすく、挫折しづらくなる。特に、「作業興奮」「ドーパミン」「習慣化定着までにかかる時間」を知っておくと良い。

 人は動き始めると脳の側坐核という部分が反応し、やる気物質のドーパミンが分泌されるとのこと。この現象を「作業興奮」と言います 。

 作業興奮は動き始めてから早くて5分ほどで起こるとのこと。まずは、とにかく5分でも学習や運動を始めると残り10分はドーパミンに任せてオートパイロットで続けることができるという理屈です。

 さらに、ドーパミンは達成感とも直結しているので「今日もできた」という 達成感でいい気分になることが明日のやる気にも 好影響を与えると言われているつまり脳を騙して学習や運動を習慣化させてしまうということです。

 習慣化はその内容によって定着までにかかる時間が違うということも知っておくと良い。 学習などは3週間〜1ヶ月。ダイエットや早朝 活動など身体的なものは2〜3ヶ月。思考そのものの定着化には半年程度かかると言われているので効果を実感できるまでにこの程度の時間はかかるという理解をしておくと挫折しづらくなる 。学習し続ける人が億を超える

小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道

 習慣化は、意志の強さや才能ではなく「仕組み」で決まります。
どんなに小さな行動でも、それを積み重ねることで人生は確実に変わっていきます。
最初の5分から始めて、今日も少しだけ続けてみる。
その小さな一歩の連続が、やがて誰にも真似できない「自分だけの武器」になる。

「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」

 というイチロー選手の名言にもあるように、今日やることは小さくても、習慣化できたときに人生は好転していく。

 今日から、あなたの新しい習慣の物語を始めましょう。

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